― 過ぎゆく日々をめくる ― ヴィンテージ 永久デスクカレンダー（Acculite Castings社）1950年代頃／英国製 一枚一枚、日付の札がめくられていく音。 それは、忘れられた工場の片隅で時を告げていた、静かな足音かもしれない。 このカレンダーは、英国の工業地帯で知られるAcculite Castings社によって製造されたもの。 今はもう姿を消した会社の銘が、時を越えてこの金属の肌に刻まれている。 手のひらに収まるほどの小さな造形。 だがその無駄のないフォルムと、重厚なベース、数字札を支える機構には、 当時の職人たちの誇りと技術が込められている。 手動で日付を“めくる”という動作。 それは、単に日々を知るための行為ではない。 過ぎ去った昨日に手を添え、今日という時間を慈しむための、とても人間的な“所作”なのだ。 使うたびに、どこか懐かしい風が吹く。 時を忘れた机の上に、この小さな工芸が語りかけてくる。 「今日は、何日？」ではなく、 『今日を、どう生きようか』と。 検索用 #ヴィンテージカレンダー #英国アンティーク #真鍮インテリア #デスクカレンダー #フリップカレンダー #永久カレンダー #イギリスアンティーク